ジェームスの "マヌケのウィリー"

このお話では, は "マヌケのウィリー"

むかしあるところに、という名前のおとこの子がいました。は、とてもなまけものでした。昼間でもずっとねているのです。

ある日、とうとうお母さんが物おき小屋でねているをよんで、「さっさと起きて、はたらきに行きなさい」と、いいました。はお日さまの下ではたらくのがすきだったので、牧場に行くことにしました。

はじめての日、 はいっしょうけんめいはたらいたので、一日の終わりにお金がもらえました。はお金をハンカチでつつむと、ポケットに入れました。

家に帰るとちゅう、だんだんさむく、風もつよくなってきました。はな水も出てきます。そこではポケットからハンカチを出すと、チーンといきおいよくはなをかみました。お金のことはすっかりわすれていたのです!お金はチリンチリンと地面に落ちましたが、はぜんぜん気がつきませんでした。

お家に帰ると、はお母さんに今日の分のお金をわたそうと、ハンカチをひろげました。けれどもお金がありません。

はお母さんに「ちゃんとハンカチの中につつんだのに」と、いいました。

お母さんは、「なんてまぬけな子だろう。こんどはハンカチでなくて、ポケットの中にいれなくてはだめですよ」と、いいました。

つぎの日、しごとが終わるとは、ミルクのたっぷり入ったつぼをもらいました。ところがは、お母さんがいったことを、すっかりわすれていました。は、いっしょうけんめい考えました。ああ!そうだった!お母さんは「ポケットに入れなさい」と、いったんだ。そこで、はポケットの中にミルクをドボドボッといれました。どうなったかわかるでしょう?

はお家に帰ると、お母さんにミルクがどうなったか、話しました。

お母さんは、「なんてまぬけな子だろう。つぼを頭の上にのせていれば、こぼさずにすんだのに」と、いいました。

つぎの日、はたくさんはたらいたので、バターをいっぱいもらいました。ところがは、お母さんがいったことをすっかりわすれていました。はいっしょうけんめい思い出そうとしました。ああ!そうだった!お母さんは「頭の上にのせなさい」と、いったんだ。そこでは、バターを頭にのせて、お家に向かいました。バターは頭の上でどんどんとけてきて、お顔にながれてきます。

その時、は大きなおしろの前に来ていました。はいつも、おしろの中を見てみたいと思っていました。そこでまどからこっそり、中をのぞいてみました。するとそこには、うつくしいプリンセスがいました。プリンセスは、とてもかなしそうな顔をしています。王様がプリンセスに、話しかけました。「おまえはいつも、かなしそうだね。わらったところを見たことがない。わたしはどうしたらいいのだろう」王様はそういうと、プリンセスからはなれていきました。

王様が行ってしまうと、プリンセスは顔を上げました。そしてまどのところにいるに気がつきました。プリンセスはをおしろの中によぶと、「どうして頭の上にバターをのせているの?」と、聞きました。はそのわけを話しました。するとプリンセスは、あまりのおかしさにわらいが止まらなくなってしまいました。「こんなおかしな話は聞いたことがないわ。なんておもしろいのでしょう。おまえの名前はなんというの?」「ぼくの名前はです」「どうぞもう一度、あそびに来てちょうだい。もっとおかしなお話を聞きたいわ」と、プリンセスがいいました。

そこでは毎日、おしろへ行くと、その日にあったことをプリンセスに話しました。2人はどんどん仲よしになって、とうとう結婚することになりました。プリンセスはもうしあわせです。もハッピー・チャッピーとよばれるようになりました。




おしまい


お話: James, age 8, Australia

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