お話:キャリー チャニング スミス 絵:セス リッチェスメイヤー

あるとき、いっぴきの白鳥がひとつのおくりものをもってこの世にやってきました。今までに見たことのない、それは美しい白鳥だったからです。だれもがその白鳥を手にしたいとのぞんでいましたが、人のけはいを感じると白鳥はすがたをかくしてしまったものでした。

ある日のことひとりの男の子がやってきましたが、白鳥はかくれることをしませんでした。男の子がとてもいい子に思えたからでした。思ったとおり、男の子は白鳥に小さなパン切れをあげたいと思っていたのです。それから毎日、毎日、男の子はやってきて、白鳥にパン切れをあげました。でも男の子が大きくなると、毎日そうはしなくなってしまいました。

男の子が40才ぐらいになったころ、公園に自分の子どもたちをつれてきて、白鳥にエサをあげました。そうしてくれたことで白鳥はとてもよろこびました。時がすぎ、男の子は(もう男の人ですが)ひんぱんに白鳥にエサをあげにこなくなってしまいました。子どもたちが大きくなってしまったので、男の人はとてもさびしくなってしまったのです。

数年がすぎ、男の人は心ぞうがだんだんわるくなってきてしまいました。あと一日だけ生きることができるという日に、そのろう人は白鳥にエサをあげようと公園にいきました。ちょうどその日、ろう人は白鳥の写真をとったのです。

つぎの日、ろう人は白鳥の写真をむねにだき、じっとベッドによこたわっていました。

   

The End


お話:Callie Channing Smith, 10才

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