Story by Momoko Okuda, for Matt
むかしむかし、ある海の底に人魚の国がありました。
大変美しい国で、まんなかには、さんごにエメラルドをちりばめた宮殿が建っていました。
ブロッサムは、その宮殿に住む姫で、なまえのとおり桜のように美しい姫でした。
ブロッサムの食べるものは、真珠のように美しい貝でした。
ある日のこと、その夜は、王様の誕生日だったので月明かりの下でパーティーがおこなわれていました。
魚達の笛の音にあわせて踊る人魚達の姿は、もうそれは見事で大変美しいのでした。
けれども此の世にブロッサムほど美しいものはないとみんな口を揃えて言うのでした。